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「最期」 の始め その六
 岡 健朗
日本の最期? 総人口減少の始まり

 交互の老々介護で、 すれ違いが続く連れ合いとの久しぶりの食事。 第一声が 「随分白髪が増えたのね」 振り返れば床屋に行く暇もなかった夏休みだったので、 頭を剃って自ら点検してみることにした。
 さて教育界にも人事評価制度がスタートし始めて、 能力主義、 成績主義の導入も問題になってきている。 しかしそもそもこの人事評価制度、 公平性が保たれるものなのだろうか?
 例えば、 評価する側の上司の客観性の問題。 評価される側が上司を 「逆評価できる制度」 抜きで、 または身分保障された形で 「内部告発できる制度」 抜きで、 上司の客観性は保持されるのだろうか?
 こうした視点からみると、 総人口自体も減少し始めた日本の少子化の場合、 生活費に占める教育費の圧迫といった経済的 「子育ての困難さ」 だけでなく、 社会保障の面も含めた 「制度上の生き苦しさ」 も根底にあるのではないか。 仮にこれら児童手当や育休の面でより充実されたとしても、 子育ての時期を終えた子ども自身が実際に働き、 生活し出す 「現場」 自体が改善されないのであれば、 「個人の無力さ」 から出生率は改善されないままなのではないか。
  「君が代」 ・ 「日の丸」 の実施率が一〇〇%に近いと誇示されることがある。 が、 それは強制された 「表面上の愛国心」 なのであって、 本音のところで今の大人の大部分は、 日本での 「生き苦しさ」 を感じているから、 日本の少子化は止まらないのではないか。 そこが他の国と多いに違っていると思えてならない。 ではどうすればいいのか?
 労働組合が、 野球の世界で行われた 「共感を呼べるスト」 が打てるのであれば話は別であるが、 やはり個人の力の源 (例えば人事評価制度が続くならば 「上司に対する逆評価ができる制度」 や、 身分保障されての 「内部告発制度」 の確立、 また公務員であれば当面 「措置要求」 の活用、 あるいは行政の隠蔽体質に利用されることのない 「個人情報保護」 と 「情報公開の透明性」 の両立等) を活気づけることが急務となっているのではないか。 確かに増えた白髪頭でその思いを強くする今日この頃である。



 
   

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