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市教委 新二級者を配置した組織編成図を提示

 市教委――管理職と一般教員の間に
新二級者を配置した組織編成図を提示
横校労――現場への導入は絶対に認めない

県教委は既に、 「県立高校の学校管理規則」 を改定し、 来年度から、 主任制度に替わる 「新しい学校運営組織」 と 「総括教諭」 制度を導入することを決定している。 これを受けて、 各市町村教委は県教委の構想に沿って、 同制度の導入に向けた準備段階に入った。 ここへ来て横浜市教委もやっと、 「新二級職の本市導入に伴う取り扱い等について」 通知を学校長宛に下ろした。 そこで、 横校労は、 市教委から 「同通知」 の説明を受けることにした。

■現場実態からかい離した組織図
 市教委は、 先ず、 現行の主任制は機能しているとして評価し、 主任体制を維持したままで、 新二級職 (名称未定) を校長・副校長が行う学校経営を補佐する職として来年度は一〜二名 (定数配当) を配置するとした。
 今回の新たな職の導入は、 「現在学校に求められている機能に対応できる学校運営体制の整備を図る」 ことを狙いとしており、 学校運営組織の再編が前提とされている。 そのために、 県教委は企画会議の設置や分掌、 委員会を部門ごとに再編統合した上で、 各部門のグループリーダーとしての役割を担うよう位置づけている。 ところが、 市教委が標準例として示した学校組織編成図には、 その企画会議も職員会議も位置づけられておらず、 単なる人事配置図に過ぎないものであった。

 市教委の説明によると、 このグループ編成について本市独自の整理を行ったのだそうだ。 横校労は新二級職による中間管理職の導入に反対しているが、 市教委の組織図は管理職と一般教員の間に中間管理職として新二級者を配置した、 あまりにも露骨な組織編成図であり、 絶対に認められない代物であった。 しかも、 現行において機能している学年単位の指導体制を解消し、 部門ごとに並列のチーム編成となっているが、 総務部に学年主任、 教務主任を配置し、 実質的にはここに 「企画会議」 の機能をもたせたものに他ならない。 このような学校組織編成図で学校が動くとも思えないし、 動かされたらたまらない内容であった。
 ここに至って、 同制度の導入には必ずしも積極的ではなかった市教委が、 あえてこのような学校組織編成図をイメージ図として示したところに、 新二級職導入の狙いがあるようだ。 さらに問題な点は、 県教委とは異なる該当者の選出方法や任務・職責・権限等である。
 県教委は一五年経験者、 校長推薦に加えて、 「人事評価」 を新二級候補者の条件としている。 これに対して市教委は、 在職五年以上の者とだけにした。 これは単に副校長への承認が在職六年以上となっているため、 それとの整合性を図るために他ならない。 実際には、 グループリーダーとしての一定のキャリアは必要となろう。 となると、 「新二級推薦候補者について念頭におきながら、 次年度校内人事計画を作成して」 ほしいということに、 市教委の意図があるのではなかろうか。
  「保護者や地域に信頼される開かれた学校づくり」 を教育方針の第一に掲げる市教委は、 「 『まち』 とともに歩む学校づくり懇話会」 を設置したり、 「学校評価システムを導入」 したり、 「特色ある学校づくりを推進」 したりと、 教育改革に躍起になっている。 この教育改革を推進するためには、 何よりも 「校長のリーダーシップの強化と拡充」 が必要なのである。 そのためには、 校長の予算や人事面での権限拡大が急務となっている。
 今回の新二級者を推薦するのは副校長の場合と同様、 校長である。 しかも、 「新二級となった教員は、 校長権限でプラス二年間の残留に加えて、 残留審査により、 当該校での残留を認める」 とされている。 校内人事計画に基づいた学校づくりをより推進するためには、 校長の人事権強化が必要不可欠なのである。 さらに、 学校づくりを構想するのは校長・副校長であり、 ふたりの 「監督を受け、 各部が分担する校務を総括する」 のが、 この職の役割である。 しかも、 一度新二級になると主任制と違って、 その身分は異動しても付いて回る。 そして、 職・ポストとして実績を上げることが副校長昇格への絶対条件となるのだ。 昇任試験があるわけではないので、 当然校長の思惑通りに選出される。
 県教委は、 三年間で各部門ごとに部長として新二級者を置くとしている。 そして、 本市では四年後には、 この新二級者だけの異動人事も行なわれることになる。 まさに中間管理職としての異動である。
 具体的な任務・職責や権限等はこれからということであるが、 どのような職務権限を与えられることになるのかは重要な問題である。 その点で県教委のモデル案にはない 「特に複雑困難な特定の職務 (特命班)」 を行なうとする点は要注意である。 今後横校労は、 その役割や選出方法について厳しく追及したい。
    (針谷 秀雄)

○ 新二級者
〔 〕 一般教員 ※部の名称は仮称
校  長
副 校 長
指 導 部
研 究 部
総 務 部
指導部長 兼 進路指導主任
研究部長 兼 教育課程委員長
初任研拠点校指導員
総務部長 兼 総務主任
特に複雑困難な特定の業務
〔生徒指導専任 保健主任〕 〔特活指導主任〕
〔教育課程委員長 研修研究担当〕 〔学習指導主任〕
〔学年主任〕 〔PTA担当〕

 

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