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読者Q&Aコーナー 「主幹教諭」 っていったい何?
 「主幹教諭」 っていったい何? 

Q  あけましておめでとうございます。 (略) 遅くなりました。 わずかですがカンパをお送りいたします。 (略) 新年早々、 校長が朝の打ち合わせで突然 「主幹教諭」 を選びたいと発言。 締め切りが12日夕方というので、 さっそく面接を始めるとのこと。 で、 「シュカンキョーユってなに?」 という状態のまま、 職員室では 「誰になるの?」 「センセ、 声かけられたんじゃない?」 「もう、 決まってるんじゃないの」 などなどうわさ話だけが先行しているんです。 ウチの職場は、 生徒指導専任とか教務主任経験者が多く、 その点でかえっていろいろ問題の多い職場ですし、 早く副校長になりたいと考えているらしい人も多いので、 この数日、 職員室の雰囲気がおかしくなりつつあります。 私は蚊帳の外ですから別にどうでもいいのですが。 (略) 赤田さんはこの主幹教諭についてどう考えていらっしゃるのですか。 簡単でいいですので、 紙面で答えていただけるとうれしいのですが。 (略)    ( 都筑区・中学校教員・51歳 ) 

A  職場によって 「主幹教諭」 の受け止め方は違うのでしょうが、 私がいちばん驚いたのは浜教組の情宣です。 いつもの YTU/EX ですが、 どこを読んでも職場方針らしいものが見あたらないのです。 12月21日、 教育委員会議が学校管理規則改定を行ったのですが、 この日付の No. 733では 「学校教育法28条の 『教諭職』 として位置づけていることや職務内容を確認し、 分会員全員で共通理解をすることが重要です。」 として、 管理規則の抜粋が掲載され、 新年になって発行された No. 734は、 その紙面ほとんどを市教委がつくったQ&Aの一部を掲載して、 それにコメントをつける形。 「主幹教諭は管理職ですか」 との問いに対する答え 「主幹教諭は、 統括する部の部員に対して、 『服務監督権』 や 『職務命令権』 を持つものではなく、 この意味において管理職ではありません。」 という部分にアンダーラインを引き、 「管理職でないのですから、 組合員資格はあります」 とコメント。 要するに 「主幹教諭になってもいいから、 浜教組はやめないでね」 というメッセージかと思いました。 答えの次の部分には 「しかし、 主幹教諭は、 校長、 副校長の学校運営を補佐する職であり、 学校運営の中心的役割を担うものであることから、 校長及び副校長と連携して職務を遂行することが重要です。」 とありますが、 これに対してはノーコメント。 最後に 「『新たな職』 が職場の分断につながらないように分会員全員で共通認識、 共通理解をしていくことがきわめて重要です。」 としています。 ことほどさように、 浜教組幹部諸君は、 組合員が主幹教諭になろうがなるまいがあまり興味はないんですね。 中央委員会などでは、 主幹教諭が導入されても、 みんながなっていくことで給与が上がる利点もある、 などという俗説まで流れています。 どこをどう叩けばそんな理屈が出てくるのか、 私には全く理解ができません。 主幹教諭は、 東京で導入された 「主幹」 (位置づけは上司) と神奈川県で導入された 「総括教諭」 を足して二で割ったような代物。 給特法 (72年) の時のように 「管理職」 という 「毒」 を抜いたから問題ないとでも言うのでしょうか。 また、 主任制 (79年) の時のように、 県単独措置の部活動手当を主任手当見合いとしてみんなでもらったように、 次々に主幹教諭になれば、 みんなの給料が上がるとでも言うのでしょうか。 こんなに現場を馬鹿にした話はありません。 私は、 今度の 「主幹教諭」 導入は、 @主任制度化以来の学校構造の大幅改変の政策であること (行政的発想による指導層と実働層の明確な階層化) Aこの構造改革によって、 学校の教員文化がドラスティックに変化していくこと (校長、 副校長を支える5人組による校内統括と昇進レースの始まり) Bそうした変化が主幹教諭の定数内配置という形で、 現場の 「痛み」 を前提に行われること、 だと思っています。 その意味で 「主幹教諭」 問題は、 79年当時、 結果的にダミーでしかなかったにせよ、 浜教組がとった 「主任にならない署名」 や 「手当拠出」 同様、 「主幹教諭にならない」 ためのさまざまな運動がわき起こってもおかしくない大きな問題なのです。 行政は主幹教諭導入の理由を 「様々な教育課題が山積している中で、 これからの学校には、 一人ひとりの子どものニーズや保護者からの負託にきめ細かく応えていくことが求められており ・・・ 組織的・機動的な対応のできる学校運営組織が必要」 と言っていますが、 それを解決するのにもっとも簡単な方法は、 教員の負担を減らし、 ゆとりを持って働くために、 教員定数を増やすことだと思います。 超過勤務が常態化している中で、 それを解決することなく、 いたずらに組織をいじり 「人事評価制度」 「優秀教員表彰」 「指導力不足教員のあぶりだし」 などで、 教員個々の競争をあおり、 今まで以上に物言わぬ従順な教員をつくる、 それが 「主幹教諭導入」 の本質です。 もっと書きたいことはあるのですが、 紙数が尽きました。 この問題については、 これからも何度も触れていかなくてはなりませんので、 またそのときに。 今回、 あなたも私も残り少ない教員生活を 「ヒラ」 でいくことになったのですから、 今後も常に 「ヒラ」 の立場からモノを見ていくことを大事にしていきましょう。     (赤田圭亮)
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