●ホーム●ニュース●Q&A●07.04
横校労ニュース
トピックス
●読者Q&A
読者Q&Aコーナー  「新採の疲れた私に何かアドバイスを」


 (略) 辞令交付式では失礼しました。 まさか赤田先生がチラシ配りをしているとは思わなかったので、 つい大きな声を出してしまいました (笑)。 でも、 晴れて先生と同じ横浜の教員になれたこと、 とっても嬉しく思っています。 (略) 疲れました。 今、 8日日曜の夜ですが、 一週間で初めての余裕っぽい時間です。 また明日から学校かぁと思うと、 少し辛いですね。 (略) みなさん、 こんな思いをして教員を続けてきているのですか。 教室で赤田先生を見ているときは、 そんなこと考えもしませんでした。 (略) 私に続けられるのでしょうか。 (略) 何でもいいですので、 前みたいに 「大丈夫だよ、 どうにかなるって」 って言ってもらえませんか? (略) 

 採用試験合格おめでとう。 それから、 人聞きが悪いな。 チラシじゃなくて組合の機関紙だよ。 でも、 良かったですね。 ご両親も安心されたことでしょう。 中学の頃から 「なりたい」 と思っていた職業に就けるなんて、 すごいですね。 高校3年生の時でしたね、 あなたが中学に遊びに来て 「教員になりたい」 と私にいったのは。 そのとき、 私の言ったこと、 覚えていますか。 「教員に向いているとは思うよ。 でも世の中の変化もそうだけど、 学校もこれからどんどんしんどくなると思う。 外側から見るのと中はずいぶん違うよ」 そんなことを言いました。 横浜でもつい最近、 東京同様日の丸・君が代の強制が始まったし、 教員評価システムも給料に連動するようになりつつあります。 超過勤務や土日の出勤など当たり前、 それができなければ辞めてもらってけっこう、 という雰囲気が強まっています。 言われたことに文句を言わずに黙々と従う教師、 お上や管理職の言うことを先取りして、 上手に立ち回ることがさほど恥ずかしいことではないような雰囲気が広がっています。 世の中、 そういうふうに流れているのだから、 仕方がないでしょう、 反対ばかりしているより、 子どもたちのために何ができるか、 そのことを目標にやっていくことが大切ですよね、 なんていう、 私から言わせればお追従のおためごかしにすぎないことばが、 若い人の口からも出てくる時勢です。 あるべき 「子ども像」 を勝手につくりだして、 それへの奉仕を当たり前のこととする、 それは 「お国のために」 というのととってもよく似ています。 
 その一つの象徴が、 4月1日の辞令交付式でした。 国や多くの他の自治体の辞令交付式は2日の月曜日でした。 法令を遵守すべき地方自治体が、 採用の初日から法令を無視して辞令交付式をやるのです。 今や横浜市教委は、 誰かが大きな声で 「初任者を最初から甘やかす必要はない。 日曜だろうがなんだろうが、 式は1日にやるべきだ!」 などと言い出しても、 だれもそれに対して反論しないのです。 辞令交付式のあとの研修会に出てきた教育委員のヤンキー先生がまたいつものように脈絡もなく 「改革が必要ないというやつは、 帰れ!」 などとと怒鳴ったという話も同様です。 単純なもの、 威勢のいいもの、 輪郭のはっきりしたもの、 そんなものが幅を利かせるのが今の横浜市教委なのです。 そこには法令遵守などという感覚はなく 「初任者の5、 6人、 毎年辞めさせるぐらいの覚悟でかからないと人事なんてできないぞ」 なんていう言葉が幅をきかせているのです。 
 東京の石原知事が、 トップダウン方式で行政を動かし始めたら、 あちこちにミニ石原が出現したといいます。 横浜も同じです。 仕事をする人間が、 膝をつき合わせてじっくりと議論してものを決めていくのではなく、 声の大きい人間が恫喝まがいにことを進めることが 「スピード感のある」 仕事だと勘違いされているのです。 
 ですから、 あなたがこの1週間で感じたことは、 まんざらあなたの個人的な感覚ではすまない部分をもっているのです。 
 ほんとうに微力ですが、 私自身現場で感じ、 考えてきたことについては、 私なりに主張してきたつもりです。 わかってくださる方もたくさんいます。 でも、 大勢は上述したような方向に向かっているのです。 
 もう少し現場を見てください。 子どもたちや親御さんたちとつき合ってみてください。 アタマの上の方で吹いている風とは、 また違う風を感じることがあるかも知れません。 
 大丈夫だって。 どうにかなるよ。 毎日ご飯をしっかり食べて、 よく眠ること、 今はそれだけはしっかりやること。 寝食以上に大切なものなんて、 そうはないんだから、 まずは4月の終わりの連休まで。 次は夏休みまで。 その次は文化祭まで、 そして次は年の瀬までという具合に、 1年間をなるべく細切れにして、 見えやすい目標を立てておくこと。 あとは自分の感覚を信じて、 職場の内外に知り合いをたくさんつくることです。 私のような老い先短い教員とのつきあいも大切です。 ごちそうしてあげるから、 いつでもいいから連絡をしてください。 
    (赤田 圭亮) 

©1999-2005 横浜学校労働者組合
本サイトの内容を無断で他に転載,複写する事を禁じます。