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●都田小学校退職強要問題

退職強要裁判・内藤尋問報告

 責任を木村校長に押しつける元指導主事
 横浜・条件附き採用者退職強要裁判・内藤尋問報告
 去る十月一一日、 横浜地裁で退職強要裁判の九回目の口頭弁論が開かれた。 今回は裁判の山場である内藤寛之元指導主事の証人尋問が行われた。 組合内外から傍聴記を寄せていただいた。

分限懲戒審査会にかかる可能性があるので依願退職を選択肢の一つとして伝えた
「ふざけるなよ!」
「それが退職強要なんだ!」
 今日の内藤尋問は、 前回の木村校長の証言 「一〇〇日以上休むと良好な勤務とはいえない。 居所不明は懲戒処分となる。 依願退職をしなければ分限調査会にかかる進捗状況に乗る。 依願退職願いの提出期限は三月四日である」 を否定し、 市教委は 「本多の勤務成績には注意すべき点がある。 分限懲戒審査委員会の手続きに乗せるか、 その前に依願退職するかの確定を三月第一週までとする。 依願退職することも選択肢として助言」 との姿勢を立証しようとするものであった。
 横浜市側金子代理人と内藤元指導主事のやりとりは次のような展開であった。
金子:勤務状況報告書における注意すべき点とは何か。 内藤:健康状態と総合所見の記述である。 金子:木村校長の 「百日休むと ・・・ 」 は正しいのか。 内藤:誤解だ。 「百日出勤しなければ ・・・ 」 だ。 金子:分限懲戒審査委員会 (以下分懲) にかかる進捗状況とはどういうことか。 内藤:乗せるために話しあうということだ。 金子:最終通告とはどういうことか。 内藤:依願退職願を出さない場合は、 分懲に発議し手続きに乗せるということだ。 金子:本多さんが復帰したと聞いたときどう感じたか。 内藤:驚いた。 しかし注意すべき点が解消されたわけではないと思った。 金子:改めて報告書を要請したか。 内藤:勤務状況を把握しなければならないので要請した。 金子:電話でのやりとりはどういう内容か。 内藤:療休中の所在不明と重点研究日に他市へ出張した点だ。 金子:所在不明で処分はあるのか。 内藤:軽度の行為で分限免職はない。 金子:進捗状況に乗ったと言ったのか。 内藤:言っていない。 金子:校長の証言は正確か。 内藤:不正確である。 金子:なぜ退職願の提出期限を指定したのか。 内藤:分懲に乗る可能性があると思ったからだ。 金子:本多先生はなぜ継続となったのか。 内藤:勤務状況が良好ではないとは言えないからだ。 金子:分懲への発議はしたのか。 内藤:していない。
 続いて原告側の藤沢代理人による反対尋問。 藤沢:条件附き採用者の調査は、 指導主事が何人でするのか。 内藤:小学校は指導主事三名で。 藤沢:事実確認の会をもったのは、 三年間で年何人か。 内藤:本多先生だけである。 藤沢:条件附き採用者で分限免職になったのは何人か。 内藤:ゼロである。 藤沢:三月四日の事実確認のあと、 分懲に発議するかどうかはどこで決めたのか。 内藤:教職員人事内の四、 五名で。 藤沢:だれと誰か。 内藤: ・・・ 覚えていない。 藤沢:いつ決めたのか。 内藤:三月七日の週に。 藤沢:木村校長にはいつ伝えたか。 内藤:三月中旬に伝えた。 藤沢:直接事実確認をした本多先生には伝えなかったのか。 内藤:伝えていない。 藤沢:条件附き採用に対して分限免職ではなく 「不採用」 というかたちがあるのを知っているか。 内藤:知ってはいるが、 横浜市には 「不採用」 はない。 藤沢:不採用と分限免職の違いは何か。 内藤: ・・・ 。 藤沢:なぜ発議しないことになったのか。 内藤:勤務が良好ではないとの判断にならなかった。 藤沢:あなたは、 発議を提案したのか。 内藤:していない。 発議すべしとの立場ではあるが、 意見は述べず、 事実だけ報告した。 藤沢:発議するための基準はあるか。 内藤:ない。 藤沢:勤務が良好ではないとする基準はあるのか。 内藤:ない。 藤沢:ではなぜ発議すべしの立場になるのか。 内藤: ・・・ 。 藤沢:それでも依願退職願を出さなければ分懲の進捗状況に乗ると言ったのか。 内藤:進捗状況に乗るとはいっていない。 藤沢:事実確認の前に依願退職の話をするのはおかしいのではないか。 内藤:一般論として一つの選択肢であると考えた。
 分限懲戒審査会はこれまで一度も開かれておらず、 発議されたことすらない。 勤務が良好か否かの基準もない。 これまで新採用者は 「依願退職しなければ分限処分となる」 と校長・市教委から半ば脅かされて依願退職願を出さされていた事実が内藤証言で判明した。 勤務状況聞き取り調査が終わらないのに分限懲戒審査会にかかるとして依願退職願を書くように迫っていたのである。 これこそまさに退職強要なのだ。
 藤沢代理人は最後に、 市教委は新採用者を育てる姿勢はなく、 困難な状況にある彼らに手を差し伸べるどころか、 分限処分にかけるとして依願退職以外の選択がないと追い込んできた経緯を厳しく批判した。
                                (書記長 針谷 秀雄)

 

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