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小賢しいかく乱戦術を打破しよう  ―11・13退職強要裁判報告―  

  裁判傍聴記
 本多さんが提訴した 「条件附採用者退職強要裁判」 もいよいよ大詰めを迎えようとしている。
 一一月一三日午前一〇時、 いつもの横浜地裁五〇二号法廷である。 本裁判と前後して、 やはり労働裁判と思しき関係者が傍聴席を埋めている。 本多さんの裁判は、 書面のやり取りの確認で終了するかと思われたのだが、 被告である市教委と木村元校長側の代理人から意外な展開に持ち込もうとする発言がなされた。
 市教委の内藤指導主事からの連絡を木村元校長がメモした文書を、 本多さんが偶然見つけコピーして退職強要の証拠として提出した 「甲23号証」 については、 メモの作成者は木村元校長であることを認めた。 しかし、 原本は見つからないとした。 また、 内容については、 メモは全てが本多さんに関するものではなく、 依願退職した別の教員に関するものも含まれている。 そのため本多さんの事と別教員の事を分けて考えなければならない。 木村元校長は私的メモがあるので提出する用意がありそれを最終準備書面として出したいというものである。
 原告 (本多さん) 代理人からは、 新たに被告側から提出されるメモについて反論の機会を設けて欲しい、 メモ以外に客観的資料があったら出してほしいとした。
 これに対し被告側代理人は、 客観的資料はない、 文書の特定をしてもらわなければとした。
 最後に、 裁判長から、 メモの提出期限を一二月二一日とし、 最終弁論の日時を明年一月三一日 (木) 午後四時三〇分として弁論を終えた。
 今回の裁判では、 「甲23号証」 について、 木村メモの入手経路を問題視することによって、 原告側にダメージを与える、 場合によっては刑事事件化ができるとの市教委代理人金子弁護士の小賢しいかく乱戦術でしかなかった。 メモの内容を別人のものも含まれるとするのは、 戦術的に行き詰ったことを何とか打開するための苦肉の策とも言える。 完治しないで職場に復帰させることが重要と言う部分で、 これを一枚のメモに別人の事として書くということは普通に考えればありえないことである。 原本は見つからないが私的メモはあるということは、 後付で辻褄が合うようにメモを作ろうとすれば出来ないことではないなどと、 思いをめぐらさざるを得ない。
 この裁判は、 一人本多さん個人の思いに留まらず、 依願退職という形をとって実質的に退職を強要された少なからぬ人達の思いを代表して闘っているといってよい。 教職員の管理強化で、 条件附採用期間にいるという不安定な状況でこれから学校現場を担う人達を育てようとするのではなく、 次々と切り捨てていくものでしかない。 現場では校長権限の強化と主幹制度の導入により、 管理部門のみに人員がさかれ物を言うことが憚られる雰囲気が強くなっている。 エネルギーのある若い人達がその思いを発揮できるような職場を作ることができなければ、 その息苦しさは条件の悪い人から次々と多くの人に及んでいくことになる。 「一将功なって万骨枯る」 職場を作り出さないために、 組合運動としてスローガンだけでなく闘っていかなければならない。
 来年はいよいよ結審で判決を迎える。 これまでに退職強要の実態を明らかにしてきたが、 おおもとで指示してきた張本人はあくまで表面に出ずに、 トカゲの尻尾切りのごとく末端を切り捨てて延命を謀ることは許してはならない。
 裁判の流れは、 原告にけっして不利ではないと考えるが、 行政権力の裁量の範囲であり、 退職強要ではなく助言と情報提供の範囲であるとする市教委に対しては、 実態を突きつけ闘っていきたい。
 来年の裁判の傍聴支援を読者の皆さんにも訴えたいと思う。 共に闘おう。
                                  (朝倉 賢司)

 

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