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大阪新任免職裁判控訴審判勝訴報告

裁判長は市教委に警告した
― 大阪新任免職裁判控訴審判勝訴報告 ―
 大阪高等裁判所 八三号法廷前は一〇〇人を超す支援者であふれていた。 四七名が法廷内で判決を待ち、 入廷できなかった支援者の方々は一階で待機した。 「勝訴の紙を持って下へ行くから、 まっとき〜」 の声にどっと沸き、 勝訴への期待の大きさを感じた。
 裁判長が 「原判決を取り消す」 と言った瞬間、 傍聴席からは 「よーし」 という声と拍手がわき起こった。 裁判所側は、 注意もせず、 傍聴席の喜びが一段落するのを待っていた。 横浜の時もそうだったが、 判決の瞬間に自然にわき起こる人間の感情を尊重する姿勢が、 今の裁判所にはできつつあるのかもしれない。 判決を読んでこれで終わりかと思ったら、 裁判長は判決文を読み続けた。
 原判決を取り消す理由は、 二つ。

一、 井澤さんは大阪市教員に採用される前、 大阪市役所の職員として勤務しており、 その際に六ヶ月の条件附き採用期間を既に満了していた。 職種が違う教員として新たに採用された場合、 再度、 条件附き採用者としては扱わない。 つまり、 同じ自治体内での教員任命は新採用ではなく、 転任になるため、 条件附き採用という身分にはならない。 だから、 大阪市が井澤さんに出した処分については、 前提となる法解釈を誤っている。
二、 仮に条件附き採用者だったとしても、 との仮定的判断として、 井澤さんが果たして適格性がない教員といえるのか。 また、 免職になりうるのかに対して、 井澤さんがしてきた教育活動の中には否定的評価を受ける部分もあるが、 適格性を欠如しているまでとは言えず免職には当たらない。

 素人が聞いても、 十分に理解できる、 すっきりした判決であった。 完全なる、 全面勝利である。
 井澤さんは 「一刻も早く子どもたちの元へ戻りたい。 新任を育てない市教委の教育行政と闘っていく」 と勝利集会で述べた。
 今回の判決で裁判長が理由までも読み上げたのは、 大阪市教委に対する警告だ。 「大阪市教委、 上告はやめろ、 無駄だぞ」 こう言っているのだ。
 大阪市教委よ、 判決を素直に受け止め、 自分たちの非を認めよ。 そして、 井澤さんに心から謝罪し、 一日も早く学校現場に戻させよ。
  (北支部 本多 真味)           

 

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