横校労
ニュース
432号
2010年01月

目次

1. 学校の風景
2. 12・12 「自由社版中学校歴史教科書問題を考える横浜 ・ 市民集会」 報告

3.

忠君愛国の亡霊が正夢に

4.

おかしいぞ 教育委員会

5.

日録
6. 書評 商品化された教育

 7.

深やんの学校シッセキ簿 その29

8.

読 者 Q&A コーナー

9.

市政ウォッチング

10.

夏炉冬扇

11.

編集日記
 

日録
 一二月○日
 アンジェイ・ワイダ監督の 「カティンの森」 を観た。 空を覆う雲が流れて行く。 その雲の下でドイツ軍の侵入から逃げていくポーランド人の群れ。 行く手の橋。 見ると向こうからも逃げてくる人々がいる。 ソ連軍もポーランドに侵攻してきたのだ。 見事なシーンであった。 ドイツとソ連がお互いに相手の犯罪だと非難しあったポーランド軍将校一万数千人の虐殺事件を題材に、 戦争の傷跡を引きずりながら戦後を生きる女性たちの姿を描いていた。 それはワイダ監督自身が夫の帰還を待ち続ける母親の姿を見て育ったからだろう。 最後に描かれた真実―頭を射抜かれて崩れ落ちていく将校たちの姿とともに、 撃ち殺す兵士たちの残酷さが鮮明に焼きついている。 これ見よがしの場面もなく淡々と描かれる映像からは逆にワイダ監督の持続した意志が伝わってきた。 岩波ホールまで行ったのは黒木和雄の 「父と暮らせば」 以来だった。 
一二月×日
 入院しているおふくろの看護に帰省。 妹と交代で泊り込む。 持っていった本は佐々木譲の 『暴雪圏』。 『制服巡査』 の志茂別駐在所の川久保巡査が主人公というので期待して読んだが、 この作者の本で初めて不満足を感じた。 『エトロフ発緊急電』 『ベルリン飛行指令』 から大作 『警官の血』 や 『警官の紋章』 までどれもこれもおもしろかった。 社会党の代議士が主人公の 『愚か者の盟約』 でさえ悪くなかった。 こんなはずはないと道警シリーズ四弾 『巡査の休日』 を買って読んだ。 やっぱりおもしろい。 巡査やノンキャリアの刑事を主人公にするところが、 今野敏の 『隠蔽捜査』 シリーズとは (第二弾 『果断』 は文句なしにおもしろい) 対照的だ。 北海道・雪・札幌と並ぶと、 小説の味は全く違うが東直己のススキノ便利屋探偵シリーズ ( 「探偵はバーにいる」 「探偵はひとりぼっち」 など) が読みたくなってきた。 
一月△日
 初任校時代の同窓会に呼ばれて断りきれずに出席した。 いつしか殴った殴られた話になって、 彼ら彼女らはいい気分で 「いいんだよ、 先生、 恨んでなんかいないから」 とは言うものの、 飲み心地は好くない。 引っ張り込まれたカラオケで、 四十代半ばの彼らの歌は、 オレ等が四十代の時の歌とは明らかに違うと知らされ、 早々に逃げ出した。 
一月◇日
 神奈川県教委が 「つくる会」 に同調する団体 (教科書を良くする神奈川県民の会) から出されていた教科書採択の〈観点〉の見直しを求める請願を採択したというメールが届いた。 新教育基本法・学習指導要領がどのように反映されているかを見る〈観点〉を設けろということらしい。 相手が攻勢に出たらこちらも動かなきゃ悪くなるばかりだ。 ひとつにまとまって動けないものか。 
  (中支部 田中 敏治) 

夏炉冬扇
2009年
 12月
17日 執行委員会
24日 ニュース発送
28日 教科書問題を考える学習会
 1月
 5日 新年会
13日 北支部会議
14日 執行委員会
15日 南支部会議

  編集日記

○  「めでたさも中くらいなり」 ってところでしょうか。 今年の正月のめでたくない感じは。 休日と正月が重なったせいでしょうね。 松のうちの学校、 はっきり言って悲しかったです。 こんなやる気のない教員は早く淘汰されるべきなんでしょうね。 やる気のなさをお子達と共有できることだけが取り柄です。 
○ 教科書問題、 陰謀が渦巻いて小説のようです。 悪辣極まりない登場人物にことかきません。 それが政治というものなのでしょうか。 こちらも良い子ぶっていないで政治力を駆使しなければ。 しかし、 どうしたらよいのだ。 こんなことになっちゃって ・・・ 。 
○ 休日に組合事務所で編集作業、 何の因果かとも思うが、 これくらいはやらなければという良心もある。 事務所の机上に編集しやすいように揃えられた文書、 こういう心遣いって大事だよねと少し救われた気分。 
(K)