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横校労 結成25周年 二五年間の運動から今後を展望する


執行委員長 茂 呂 秀 宏

はじめに
 組合結成二五周年記念集会のために、 横校労の二五年間の活動の歴史と、 一九七〇〜八〇年代と一九九〇年代以後の活動を対比させた資料を作成し、 この集会の冒頭に委員長あいさつとして発言させていただきました。 資料作成に多くの時間を費やしてしまい、 そこからどのような主張をするのかあまり煮詰めぬままの発言となってしまい、 集会後、 論旨がすっきりしない発言だったというご指摘を受けてしまいました。 そこで、 この紙面で集会での発言の趣旨を箇条書きに整理し直し、 改めて提起させていただきたいと思います。

集会での発言の趣旨の要約
@一九七〇年代前半から始まった 「労線統一」 による戦後秩序の再編の動きに対して、 闘う現場労働者の結集によって対抗しようと左翼分裂少数派組合路線が提起された。 横校労もその潮流の中で入船小闘争を契機に一九七七年に結成された。 その特異性から 「あたりまえでない組合」 とも称された。
A教員戦線では、 横校労結成を嚆矢として、 一九八〇年代から一九九〇年代にかけて、 日教組路線に批判的だった現場の学校労働者が既成組合から分裂し次々と独立組合を結成し、 現在では横校労を含め一七の新たな組合が全国学校労働者組合連絡会を形成している。
B八〇年代の技術革新による労働の変容と消費資本主義社会の本格的到来という状況の中で、 ポーランドの 「連帯」 運動への接近にもかかわらず、 横校労を含めた左翼分裂少数派組合運動も労働運動全般の敗退・衰退状況と重なり、 路線転換が迫られた。 社会運動的な方針から、 学校現場における労働条件の改善という 「経済的要求」 を主軸にした労働運動への転換、 すなわち、 「あたり前でない組合」 から 「あたり前の組合」 へ、 「左翼分裂少数派組合」 から 「独立組合」 への転換をはかった。
Cしかし、 二〇〇〇年代に入り、 そのような迂回路線を維持することは許されなくなってきている。 デフレの様相を呈し始めてきた構造不況の中で、 賃下げのみならず、 失業率の急上昇と常用労働者の働きすぎによる過労死の増加が同時におこっている。 学校においても、 膨大なる教職希望待機者を背景にして、 大量の臨時職員の労働条件の劣化が進んでいる。 学校五日制の導入・生きる力の教育の導入も常勤職員の労働条件の悪化を促進し、 教員の過労死も報道されている。 また、 国立学校の独立法人化移行の中で、 公立学校の民営化の動きも想定され始めており、 年功序列制度をベースとしてきた学校における労使関係に大きな変化の兆しが現れ始めている。 人事考課制度の全国的導入もそのあらわれである。 経済的な労働条件の向上という要求を、 政治社会の情勢と切り離して論ずることが不可能な時代が到来している。
Dわたしたちに今必要とされる作業は 「あたり前の組合」 方針の深化であり、 自らの労働条件の向上を、 臨時職員や他職種労働者、 さらには雇用待機者の犠牲の上に成り立つ特権的な労働運動によってはかるべきではない。 また、 私たちは、 失業と過労死が同時に存在するという矛盾を、 すべての労働者が平等に労働を短縮し仕事を分かち合うということで解消していきたい。 そのためには、 労使の交渉、 行政交渉、 裁判闘争、 場合によっては実力行動をも駆使し、 学校労働者が自らの共同作業として自らの労働条件のみならず、 労働の配分・管理を行使できる力をどう獲得していけるのかが問われている。
E以上のことが実現すれば、 現代の学校問題の大半は解消する。 現在の学校問題の背景には、 学校へ行くことの目的意識の喪失や、 卒業後の進路に対する見通しのなさがあり、 学卒者の就職待機者の急増、 失業率の上昇ということと無関係には考えられない。 学校問題と労働問題を統一してとらえていくことが重要になってきている。
Fこのような作業の端緒として、 「学校って託児所?」 から始まり 「大胆不敵格教員宣言」 「教育改革を休もう」 に至るこの十年間の全国学校労働者組合連絡会 (全学労組) の全国集会のスローガンをとりあげることができる。 これらは理念主義の呪縛から解放された学校 (教育) 観と労働観を前提にした斬新なスローガンであり、 「教育闘争と労働運動の結合」 (横校労結成時のメインスローガン) を現代的に復権させる要素を有している。

おわりに
 二五年間という時間の流れの重みを改めて感じた作業でした。 歴史を記述するということを、 回顧趣味的にではなく、 将来に向けての主体の方向性を明確にするための方法とするには、 まだまだ、 多くの努力が必要とされるようです。 とはいうものの、 自己満足かもしれませんが、 今後の作業のとっかかりにはなりえたのではないかという思いもあります。 今後この箇条書きのレジュメを文章化していくつもりです。 たたき台として、 多くのご意見・ご批判をいただければ幸いです。

 

 

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