【学校の風景】臨時休業

学校の風景

 新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休業。GW明けの学校再開に向けた動きはあるが、まだ先は見えない。

小学生

突然の休みに「のんびりできる」と喜んでいた小三次女。学校の「緊急受入れ」の対象だが「行かない」。同じマンションの友達と二人で留守番し、勉強したり、ゲームをしたりしてひと月を過ごしたが、運動不足で太ってしまった。

始業式後の休業延長が決まると、さすがに「もう飽きた。学校に行きたい。でも、コロナは怖い。」と言い出す。

中・高生

 普段は学校に部活、塾と忙しいが、どれも休みでゆっくり過ごした中二の長女。スマホばかりだが、料理をしたり、部屋の整理をしたり、勉強をしたりして自由時間を過ごす。

高一の長男は、朝方まで友達と通信ゲームに興じ、昼夜逆転生活。タイへの学習旅行が中止かもと聞き、残念そう。

保護者

 「ずっと子どもと一緒は煮詰まる」との声も。虐待やDVの増加が懸念されている。突然の学校休業や延長で、子どもの預け先に困る保護者も。

自営業の連れ合いは、相次ぐキャンセルで売り上げが激減し、廃業の危機に。「自粛要請するならば、早急に補償を。」と切なる声。

学校

 三月の緊急受入れでは、低学年、個別支援学級で五十人程度が登校。席を離して座り、五時間目まで黙って自習。DVDを見せたり、入学式飾りを作ったりも。休み時間は、接触しないよう一人遊び。

 新年度、春に予定していた宿泊学習を慌てて秋に予約し直すが、実施できるかは分からない。延長された休業中の課題作りに追われる。卒業式同様、入学式の内容を精選し時間短縮、イスや机、教室のドア等をしっかり消毒して、準備した。

 「学校に行くこと」という当たり前が失われた臨時休業。長期戦になり、臨機応変な対応がますます求められる。学校での感染が、今のところないのが救いだが、いつ起こるかは分からない。

先が見えないが、自分の身を守りりつつ、最善を尽くして、子どもたちを迎える日を待ちたい。

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