【学校の風景】職員室アシスタントとの出逢い

学校の風景


いつになったら勤務時間外労働時間の45時間以上通知がなくなり、年休を上手に使えるようになるのだろう。生徒指導や家庭連絡に日々追われているというわけではないし、小規模校ではないので校務が多いということでもないが、なぜか日々の業務は常に山積みだ。自分に言い聞かせた働き方改革は、今年度も文字だけの目標となり、終わりを迎えた。

 それでも今年度はとても助けになる「職員室アシスタント」との出逢いがあった。本校では主に電話対応や印刷物、配布物の仕分けなどを担ってくださる。印刷物依頼の専用メモに、サイズや部数に印をつけて、原稿と一緒にお渡しする。近日中に使いたい授業プリントから、全校配布予定のものまでお願いしている。今までは、週末に気合いを入れて印刷綴じ込みする予定を立てていた類のものが、退勤時刻を過ぎ会議が終わって職員室に戻ると、それらが完了しているのである。有り難い。

 また、授業の空き時間でこの仕事を片付けるぞ、というとき、電話対応が複数入ってくると、本当にストレスフルなのだ。しかしアシスタントの方が丁寧に電話対応をしてくださると、お任せできる安心感があり、仕事の手を止めずに済む。

 さらには本校のアシスタントは学校現場の経験者で、学校の現状を把握し、教員の働き方を深く理解し寄り添いながら務めて下さっていることが、何よりも心の支えになる。子どもとの関わり方や保護者対応の小さな悩みも、つい相談してしまう存在だ。それらの積み重ねが、気持ち的にも時間的にもより余裕をもって生徒と接することができたり、授業研究の時間に当てられていると実感する。

 しかし、学校によっては保護者がアシスタントを勤めている学校もあり、必ずしも現場経験者ではないとなると、なかなかお願いしにくいという声も聞く。業務内容は限られているので、サポートの限界があるのは当然だ。根本を変えるにはやはり教員定数増しかない。そこにはまだ時間がかかりそうなので、まずは19時台以降の留守番電話設定を早急にお願いしたい。

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