【寛政中部分休業給与戻入問題経過報告】
申し入れに対する不十分な回答
12月に提出した申し入れ書に対し、1月に市教委より回答がありました。しかし残念ながら、内容は想像していた通りの不十分かつ納得のいかないものでした。以下に概要をまとめました。
1.部分休業申請について
・教庶務システムでの申請の必要性について、県費負担教職員の市費移管という制度変更の中で教職員一人ひとりまで浸透できず不十分であった。
2.教庶務システム上のデータ修正について
・勤務時間と出勤時間の不整合によりエラーが生じていた。その状態では給与計算が行われないため、それを回避するため副校長が4月の出勤時刻を全て8時19分に打刻修正した。
・同じ理由により副校長が通常の勤務予定を「8時20分~16時50分」から「9時20分~16時50分」に変更した。
3.本件の責任の所在について
・市教委事務局では教庶務システムの運用に関し様々に周知に努めてきたが、今回このような事態が生じてしまったことから、市費移管という大きな制度変更の中で、結果として事務局による学校への周知が充分でなかったということも一因だと認識している。この点についてお詫び申し上げる。
・市費移管直後の一定期間において、学校からヘルプデスクへの問い合わせ電話がつながりにくい状況にあった。
4.教庶務システム上の問題について
・再発防止に向けてシステムの改良や学校への情報提供等の更なる改善に取り組む。
管理職が管理責任を果たしていない
回答書の中で市教委は、教庶務システムの運用について教職員へ周知不足だったと認め、謝罪しています。しかし、副校長が勝手に行った打刻修正、勤務時間の変更について、システムでのエラーを回避するため行ったと説明するにとどまり、その責任について一切言及していません。
また、副校長が行ったデータの改ざんによって本件過払いが発生しているにもかかわらず、副校長が過払いが生じると認識していたのかどうかという質問にも回答していません。
さらに、校長は副校長の行為を全く把握していませんでした。これは明らかに労務管理を担う管理職が管理責任を果たしておらず、ひいては管理職を指導する立場である市教委の責任ともいえるのではないでしょうか。
様々な手続きの丸投げ、配慮に欠ける市教委の対応
この回答を受け取ってからも、市教委から職場に何度も電話がありました。内容は戻入に伴い税金や子の保育料がどうなるのかについての説明、回答書に関する補足、戻入誓約書の提出を催促するものでした。
税金や保育料の試算については何度話を聞いても理解できず、さらには私自身が区役所へ出向いて確認するようにとまで言われました。戻入を迫られたうえ、それに伴う様々な手続きを自分でしろと丸投げするような態度は許せません。
しかもこれらの電話は、勤務時間中の貴重な授業の空き時間、もしくは休憩時間にかかってきており、長い時には30分以上職員室の電話で話をするのです。とてもプライベートな事柄を職員室に同僚がいる中で話さなければならず、精神的にとても苦痛で周りにも気を使わなければなりません。
市教委は仕事の一つとして行っていることなのでしょうが、私にとっては本当に気が重い事案であり、仕事中にそのような電話を受ける側に対する配慮に欠けているとつくづく感じています。
納得のいかないままサインはできない
私は納得のいく回答と謝罪なしに戻入はできないと何度も伝えています。それにもかかわらず、市教委は「申し入れに対しては丁寧に回答し、できる限り対応させていただく」が、「申し入れは申し入れ、戻入は戻入として、早急に戻入誓約書を提出せよ」と迫りました。
そもそも、納得もいかないまま50万円の請求書にサインをする人なんているのでしょうか。また、どうやって戻入と申し入れを別のこととして捉えろというのでしょうか。本当に人を馬鹿にしたやり方に腹が立ちます。そもそも、給与過払いが発生する原因を作った当時の副校長からは、未だに謝罪もなければ事情の説明すらありません。
私は納得のいく回答と謝罪なしに戻入はできないと何度も伝えています。それにもかかわらず、市教委は「申し入れに対しては丁寧に回答し、できる限り対応させていただく」が、「申し入れは申し入れ、戻入は戻入として、早急に戻入誓約書を提出せよ」と迫りました。
そもそも、納得もいかないまま50万円の請求書にサインをする人なんているのでしょうか。また、どうやって戻入と申し入れを別のこととして捉えろというのでしょうか。本当に人を馬鹿にしたやり方に腹が立ちます。
そもそも、給与過払いが発生する原因を作った当時の副校長からは、未だに謝罪もなければ事情の説明すらありません。
組合の存在はとても大きな支え
給与過払いが発覚してもうすぐ1年になろうとしています。その間この件に関して色々な事実が明らかになり、内容のあまりのひどさに驚くばかりでした。また、教庶務システムの不備や市教委の不誠実な対応を、身をもって感じています。
市教委との面談に際し、横校労組合員の同席を求めた際には、人権を侵害されるような言質もありました。また、個人の問題だから組合に話すことはない、と組合の申し入れをないがしろにされることも多々ありました。このようなやりとりが日々続く中で、組合の存在はとても大きな支えとなっています。
今後も組合の力を借りながら、きちんと自分自身が納得をして戻入手続きに入れるよう、市教委に対応を求めていきたいと思います。
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