【職場から】SHIPの講演を聞いて・・LGBTQ、ホモフォビア

職場から/日録

ここ数年、性的マイノリティ、LGBTQという言葉が社会的に広く認知されるようになりました。新聞でも「同性パートナーシップ制度」や「性的マイノリティに関する教育」の記事が連日のように掲載されています。

私自身も、以前に比べ授業等でセクシュアリティについて語りやすくなったと感じています。

先日、特定非営利活動法人SHIPの代表の方の講演を聞く機会がありました。

SHIPは神奈川県内で性的マイノリティの心と体の健康支援、HIV感染者の減少、性的マイノリティが暮らしやすい社会づくりを基本理念として、行政や教育、医療、相談機関などと連携して、ネットワーク作りやコミュニティ支援などを行っています。

講演の中で印象に残ったのは、「ホモフォビア」という言葉です。これは、同性愛者を合理的な根拠なく、否定的に捉えることを意味します。ホモフォビアは個人のレベルだけでなく、社会的、文化的にも見られるもので、同性愛者の当事者でも自らの価値観として持ちうるものだそうです。

ホモフォビアが心の中に蓄積され内在化していく過程で大きく影響しているのがメディアです。

先日もベテランお笑い芸人が「ホモ」ネタで笑いを取るキャラクターを20年ぶりに復活させ、テレビ局が謝罪したということがありました。メディアの中の何気ない偏見、差別から刷り込まれる情報は、決して少なくありません。

これは教師が生徒と接するときも同じです。教師が何気なく発した一言や振る舞いで、偏見や差別を生み出す可能性がある、当事者を傷つけることがあるのです。まずは教師が性的マイノリティについて正しい知識を持つことが必要だと強く思いました。

そして、肯定的な情報をさりげなく発信することで、どの生徒にとってもポジティブな環境づくりを目指していきたいです。

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