【会計年度職員制度】会計年度職員の給料・報酬及び休暇制度についての交渉進む

来年度導入の会計年度任用職員制度の労働条件についての交渉が続いています。

今回は、給与を中心に交渉経過について報告します。給料・報酬水準については別表1に示しました（一部略）。

「任用期間が6月以上」で「1週間あたりの勤務時間が15．5時間以上」である職には、常勤職員の期末手当と同月数分（現行年間2．65月）が支給されます。

また、6月未満の任期終了後に再度任用された結果、一会計年度内の限り任用期間を合算した合計が６か月以上になった場合も支給対象になります。

しかし、「学校司書などの交通費支給」実施など前進面もありますが、時給単価についてはそれぞれ現行に比して1.02～1.14倍のわずかな賃上げで、職種区分4のように据え置き職種もあります。

更に、神奈川県の最低賃金（1011円）に近い水準の職もあります。

また、学校司書の業務内容が「定型業務または単純労働業務」とされ低い給与水準であることは、実際の業務との乖離があり、加えて人材確保の観点からも大きな問題があると考えます。横校労は引き続き賃金増へ向けて交渉を継続していきたいと思います。

表１　給料・報酬水準について

職種区分1（事務・技能等）

ランク	職務水準	来年度時給単価	現行の時給単価
A	単純補助業務の職	1,080	【1,020】職員室業務アシスタント【1,028】学校用務員（市アルバイト）【1,032（午後）1,036（午前）】　　　　学校給食調理員（市アルバイト）
B	定型業務の職又は単純補助業務であるが市民対応などの一定の負荷が生じる職	1,168	【1,250】横浜市理科支援員＊うち250円は交通費相当分【1,100】学校司書
C	定型業務であるが市民対応などの一定負荷が生じる職	1,296	【1,220】非常勤学校事務職員

職種区分2（資格・専門職等）

資格又は専門的経験等を生かし従事する業務の職

1,396

【1,340】非常勤学校栄養職員

職種区分３（教育職員）

A	児童生徒指導や学習支援を補助する業務に従事する職	1,556	【1,500】外国語補助指導員【3,000/勤務1回】部活動外部指導者
B	スポーツ、文化、科学等に関する教育活動に係る技術的な指導等に従事する職	1,720	【16,000（月額固定）】部活動指導員（高等学校）【1,500】部活動指導員（中学校）
C	児童生徒にきめ細やかな対応を行い学級運営を支援する業務等に従事する職	2,020	【1,980】スクールサポート
D	学習指導や教員への指導、児童生徒の心身の健康管理等の業務に従事する職	2,548	【2,500】非常勤講師【2,500】非常勤実習助手【2,500】盲・ろう特支早期教育相談員【2,800】プレクラス指導員・横浜市日本語講師・外国語活動コーディネーター　　　＊うち300円は交通費相当分

職種区分４（区分１、区分２、区分３により難い職）

1,980	【1,980】盲特支図書館運営員
3,000	【3,000】英語指導助手【3,150】国際理解教室外国人非常勤講師＊交通費含む
3,300	【3,300】スクールカウンセラーに準ずる者
5,300	【5,300】スクールカウンセラー

　休暇・職免制度については、部分休業の所得対象が１歳から３歳へ引き上げられましたが病気休暇については無給のままです。

年次休暇の付与日数については週の勤務日数、任期月数によって異なります。更に、２年目以降については継続勤務期間に応じて付与日数が変わります（別表２参照）。

今年度非常勤職員として働き、来年度会計年度任用職員として継続して働く場合も、未消化の年次休暇は繰り越されるとともに、継続勤務として加算されることになりました。