【放射能汚染土問題】大和市での真摯な取り組み

放射能汚染土問題

横浜市での除染土の取り扱いや保育園児が白血病に罹ったことを知り、自分が住んでいる大和市ではどうなっているのか不安になった。

2歳の息子を預けている保育園で尋ねると「2か月に1度、市の職員が放射線量を測りに来ている。」という。東日本大震災後に創立された保育園だからかもしれないが、一度も基準値を超えたことはないそうだ。

 娘の通っている小学校でも、学校アンケートを利用して尋ねてみた。すると次の日、担任の先生から電話があり、市内の小中学校は毎月、放射線量を測っているとのことだった。

測定場所は校庭の1か所で、地表50センチの空間線量であること、保育園同様、測定開始以来、一度も基準値を超えたことはなく、汚染された土を行内に保管しているということもない、と教えてくれた。

また、詳しく知りたければ、市の保健給食課(保育園は生活環境保全課)なので問い合わせてほしいとのことだった。

 大和市のホームページを見ると、過去の放射線量の測定結果をすべて閲覧することができ、震災後6月から市内の小中学校で測定を開始していたことがわかった。

さらに、個人宅や事業所が希望すれば放射線量を訪問測定する試みも継続的に行っており、震災後8年が経過しているが、関心の高さがうかがえた。

 大和市のホームページによれば、大和市は汚染状況重点調査地域(市町村が中心となって除染を行う地域のこと。8県94市町村が平成28年時点で指定されている)には指定されていないが、国の基準値である毎時0.23マイクロシーベルトより厳しい毎時0.19マイクロシーベルトを目標値としている。

これは、国が示した年間積算予測量の1ミリシーベルト以内を原子力安全委員会が示した考え方に基づき、1時間当たりの放射線量換算し導き出した数値のようだ。

これまで、この目標値である毎時0.19マイクロシーベルトを超えた場所は市内にはなく、市の公共施設等がこの目標値を超えたときは、環境省が公表している「除染ガイドライン」に準じて対応していく旨が書かれていた。

 今回調べてみて、小さな子供を育てている親としてはとても安心した。しかし同時に、すぐ隣の市である横浜市の関心の低さや、対応の杜撰さが一層浮き彫りになったように思う。

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